MENTAL HEALTH SOCIAL WORKER

精神保健福祉士(国家資格)とは?

精神保健福祉士とは

精神保健福祉士は1997年に成立した精神保健福祉法に規定された国家資格で、精神保健福祉分野で働くソーシャルワーカーのことです。ストレス社会における気分障害の急増や高齢化社会による認知症高齢者の増加、児童虐待や青少年のひきこもり、不登校に伴う課題、災害時におけるこころのケアなど、多世代にわたる多様な課題に対して生活環境や個別の状況、ライフステージを踏まえて多角的に見つめサポートしていく仕事です。
人の生活を支援する専門家として様々な領域での活躍が期待されておりその果たす役割も大きくなっています。

精神保健福祉士が活躍する場所

  • 精神科医療機関:精神科病院、総合病院の精神科、精神科診療所など
  • 地域生活を支える社会資源:就労移行支援事業所、就労継続支援事業所、共同生活援助事業所、生活介護施設などの障害福祉サービス事業所や地域活動支援センターなど
  • 福祉行政機関:精神保健福祉センター、保健所、市町村保健センター、市町村役所、児童相談所など
  • 司法機関:保護観察所、矯正施設など 
  • その他:社会福祉協議会、ハローワーク、介護関連施設、教育機関など

心理学科精神保健福祉士養成課程カリキュラム

本学科では2年生の後期に選抜が行われます。養成課程に入って履修条件を満たすことで国家試験の受験資格が得られます。4年生卒業時に国家資格を取得して卒業後すぐに精神保健福祉士として活躍する道が開けています。

演習・実習科目のスケジュール

  演習科目 実習科目(学内) 実習科目(学外) その他
 2年後期      

11月:第1回ガイダンス※予備登録に関する説明会
11月:課題レポート提出

12月:実習報告会 参加

3月下旬:履修許可者(定員12名)の発表

 3年前期 ソーシャルワーク演習(基礎) 
 2単位
ソーシャルワーク実習指導Ⅰ 4単位  

4月:第2回ガイダンス(前期、左記授業内で実施)
※履修許可者各自で履修登録

7月:第3回ガイダンス(4年次実習希望再調査)

 3年後期 ソーシャルワーク演習(専門)Ⅰ 
 2単位
 

10月~12月:見学実習・実習報告会に参加

12月:個別面談(11月~1月:実習先の決定 個人票・実習計画書作成)

 4年前期 ソーシャルワーク演習(専門)Ⅱ ソーシャルワーク実習指導Ⅱ
(実習報告会での発表、実習報告書の作成を含む)
 4単位
ソーシャルワーク実習 
 6単位
(医療機関を含む2ヵ所の領域での実習) 
 210時間
4月~:各自実習先事前訪問開始
 4年後期

ソーシャルワーク演習Ⅲ

2単位

12月:実習報告会

2月上旬:精神保健福祉士国家試験  

精神保健福祉士養成課程 3回生 履修モデル

  1 2 3 4 5
刑事司法と福祉 精神分析概論      

  感情心理学   神経・生理心理学  
    演習(ゼミ)    
ソーシャルワークの理論と方法(専門)Ⅰ 社会福祉調査の基礎   心理学統計法応用  
ソーシャルワーク演習        

※ただし、1・2年生で配当されている指定科目のすべてを履修している場合

本学科の演習・実習の特徴

POINT 01 少人数体制できめ細やかな指導を受けられます

POINT 02 卒業生の活躍する現場へ見学実習にいくことができます

POINT 03 実習室を設置しており、卒業生職員が学生のみなさんの実習のサポートを行っています

POINT 04 卒業生とのつながりが強く、卒業生も参加した実習報告会が行われます。実習生の発表だけでなく、精神保健福祉士として働いている卒業生を毎年ゲスト講師として招いています

精神保健福祉士養成課程実習生からのメッセージ

★精神保健福祉士養成課程に入ってよかったと思うこと

  • 大学生活の中で、ゼミ以外でも関わる友人が増えた
  • 養成課程に入ったことで、同年代の人がどのような考えを持っているのか、それぞれ違った考え方に触れることができました。授業だけでは経験できないことだと思います。
  • とても有意義な学生生活を送れたこと。当然、他の学生よりも忙しいし、大変だと思うことが多くありましたが、6名という少数クラスで2年間仲間と勉強ができたのはとても貴重な時間だと思いました。発言する機会が多くあり、考えて発言することの練習になりました。

★実習を終えた今、目指したい精神保健福祉士の姿

  • 包容力のある支援者
  • 人と人との出会いを大切にしたいです!
  • 支援を必要とする人と一緒に伴走できるような精神保健福祉士

★その他

  •  障害と聞いてはじめは抵抗や不安などが誰しもあると思います。しかし精神保健福祉士養成課程に直接関係のない福祉の授業などを受けてみると変わることがあると思います。どんな入口からも、この業界に飛び込んでみてほしいと思います。
  • 4回生になると実習に加え、就職や卒論が待っているので国試対策は本当に早くやった方がいいと思います!4回生はすごく大変ですが、養成課程の小さいコミュニティで一緒に勉強することで絆も深まったと思うし、入って良かったなーと思います。
  • 入学したときは全然考えていなかった道だったのですが、今となってはとても良い進路だったと思います。先生方の丁寧なご指導により、学びを深く掘り下げることができました。とても充実した期間になりました。これからも繋がりを大切にしたいです。この経験をずっと大切にします!

資格取得者の声

在学中に得たものすべてが今の原動力です

新型コロナの影響で生き悩む人の増加が明るみになったため、福祉の仕事に興味を持ちました。3年生より養成課程に所属し、4年生では社会福祉施設と精神科病院へ実習に行き、精神保健福祉士を目指しました。先生方の手厚いサポートと同じ目標を持つ仲間のおかげで資格取得を達成することができました。現在は、生活保護のケースワーカーとして区役所に勤務しています。卒業後も近況報告を聞いてくださる教職員の方々や同じ業界で活躍されているOGの存在が、今の私の原動力です。

T.Nさん
大阪市役所 福祉職 
2022年度卒業

精神保健福祉士養成課程ニュースレター

※タイトルテキストをクリックすると精神保健福祉士養成課程で作成したニュースレターをご覧いただけます。

・2023年度精神保健福祉士養成課程ニュースレター第1号~第7号

・2022年度精神保健福祉士養成課程ニュースレター第1号~第5号

・2021年度精神保健福祉士養成課程ニュースレター第1号~第4号